※このサイトで扱う内容は、全てフィクションです。
実在の鉄道会社に問い合わせるなど、常識外の行動は絶対にやめてください。
2025年6月23日(月)、茨城空港の大拡張が決定し、2035年度までに運用を開始する予定となった。
本項では、この拡張計画の概要を要約して解説する。

大拡張の背景
首都圏を往来する飛行機は、その大半が羽田と成田の2大空港を発着している。
この2空港は、年々増え続ける旅客需要を満たすべく、開港以来設備拡張を繰り返してきた。
しかし、この拡張は両空港とも遂に限界を迎え、限られた旅客処理能力の下、各航空会社が常に発着枠を取り合いながら、本来満たすべき首都圏発着の供給を抑えざるを得なくなった。
またこの状況下においては、万が一2空港のどちらかでトラブルが発生した場合、ダイバート先は首都圏から大きく外れた地方空港となり、旅客の負担が多大なものとなる。
そのため、政府は羽田成田に次ぐ首都圏第三空港の整備を急務とした。
そこで白羽の矢が立ったのが、2010年に開港した茨城空港であった。
自衛隊基地の一部を旅客化して作られた本空港は、東京都心から100 km圏内に位置しながら、アクセスの悪さ故に利用が低迷し、開港時の需要予測を一度も越えられないという現状を抱える。
そこで、鉄道により都心方面へのアクセスを劇的に改善し、ターミナルビルや駐機施設等を大拡張することで、対首都圏の航空需要に応えることとなった。
茨城空港(百里飛行場)の現行設備と設備制約
茨城空港は、航空自衛隊の百里基地に併設された旅客ターミナルである。
現行設備は次の通り。
滑走路: 2本(旅客用は1本のみ)
03R/21L 2,700 m×45 m コンクリート 自衛隊機専用
03L/21R 2,700 m×45 m アスファルト 自衛隊機兼用
ボーディング・ブリッジ: 2本
駐機場: 中型ジェット機×3、小型ジェット機×1
ターミナルビル: 床面積8,540 ㎡(推定)、2階建て

現状の茨城空港は、次のような設備制約を抱えている。
- 誘導路無し
→駐機場と滑走路の出入りの際、滑走路を逆走するため、滑走路の封鎖時間が長い - 駐機場の処理能力が限定的
→機材留置能力が著しく低い - 駐機場と滑走路(兼誘導路)の取付誘導路が単線
→複数機材の駐機場出入りが同時にできない - ターミナルビルが小さく、ボーディング・ブリッジが2本のみ
→乗客の乗降処理能力が著しく低い
かつては1時間当たりの離着陸回数が1回に制限されていたものの、2023年10月に緩和された。
設備改良
羽田、成田に次ぐ首都圏第三空港としての機能拡張を図るべく、下記の通り空港拡張計画が遂行されることとなった。

- 平行誘導路の整備
→滑走路の封鎖時間を最小限にする - 駐機場を南北に計560メートル拡大し、処理能力を中型ジェット機×13、小型ジェット機×3に拡大
→機材留置能力を高める - 平行誘導路と駐機場を直接接続(取付誘導路の使用頻度を大幅に低減)
→複数機材の駐機場出入りを実現する - ターミナルビルを増設(床面積約45,360 ㎡、2階建て)し、ボーディング・ブリッジを8本増設
→乗客の乗降処理能力を高める
上記対応に伴い、1時間あたり最大12回の離着陸が可能になるとされている。
また、ターミナルビルの2階を出発ロビー、1階を到着ロビーに改めることで、乗降旅客を完全に分離する。
これらの設備改良は、段階を踏んで2035年度中の完成を目標とされている。
なお、自衛隊基地併用につき、開港当時より1時間に1回という厳しい離着陸制限があったものの、2023年10月に撤廃され、離着陸の自由度が上がった。
但し、滑走路の延長は当面困難であることから、引き続き2,700 m×45 mの1本体制が維持される。
このため、大型旅客機(B747、A380)の就航は不可能であり、駐機場も中型機及び小型機用のみが整備される。
鉄道整備
常武電鉄つくば駅より、JR石岡駅付近を通り、茨城空港までを結ぶ新路線が建設される。
開業目標は、空港拡張と同時期の2035年度。
事業主体は未定であるものの、常武電鉄つくば線の電鉄秋葉原まで直通運転を実施する予定である。
茨城空港新駅はターミナルビル西方に建設され、およそ100メートルほどの連絡通路でターミナルビル2階に直結させる。
ホームは幅16メートル、長さ170メートルの1面2線となる予定である。
運行頻度は1時間あたり3本程度。
電鉄秋葉原から茨城空港までの所要時間は64分と見込まれているものの、計画進展に伴い変動の可能性もあるという。
終わりに
以上が、公式から発表された茨城空港の拡張計画である。
主に都心アクセスの悪さ故、開港当初から旅客数が伸び悩んでいた本空港が、大規模拡張に伴い大きくその姿と役割を変えることが遂に決定した。
鉄道開業に伴う都心アクセス改善を盾に、首都圏第三の空港として、「関東の神戸空港」のような、更にはそれすら超えるような役割を発揮することを期待したい。
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