常武電鉄、京王電気鉄道、都営地下鉄各社局で運行されている種別を述べる。

ちばらき線

2023年3月現在は、下記4種別が運行されている。
開業時に運行されていた種別は、急行準急行(廃止済)、普通(現各駅停車)であった。

現行の種別

特急

2005年8月に運行開始した種別で、ちばらき線の最速種別である。
つくば線開業に伴い、電鉄北千住―電鉄柏間でJR常磐線と競合することから、それまでの最速種別である快速急行を上回る急行系種別として設定された。
東武スカイツリーラインとの乗換駅である電鉄西新井や、つくば線との乗換駅である八潮、電鉄平和台を通過するなど、快速急行以下の種別よりも都心寄りの速達性を高めている。
一方で、電鉄柏以東の停車駅は快速急行と揃えられている。
殆どの列車が、電鉄三郷でつくば線の急行系列車と接続している。
特に日中は電鉄三郷でつくば線の特急と接続し、各方面への最速移動を実現している。
かつては8両編成の列車もあったものの、京王との直通開始後は全列車が10両編成で運転されている。

停車駅: 新宿 電鉄高田馬場 電鉄池袋 電鉄西巣鴨 電鉄王子 電鉄三郷 電鉄柏 沼南台 電鉄布佐 電鉄龍ケ崎

快速急行

1994年3月より、急行の上位種別として設定された種別である。
2005年8月改正より前は最速種別であった。
北相馬郡利根町を除く沿線各自治体の駅に最低1つ停車する。
開業当初の急行停車駅を引き継いでおり、1994年3月に急行の電鉄布佐―電鉄龍ケ崎間が各停となったことで急行から改称された。
当初は終日運転されていたものの、特急の設定後は日中の運転が取りやめられた。
現在は専ら、ラッシュ時間帯や早朝深夜帯の最速種別として運転されている。

停車駅: 新宿―(各駅に停車)―電鉄王子 電鉄西新井 八潮 電鉄三郷 電鉄平和台 電鉄柏 沼南台 電鉄布佐 電鉄龍ケ崎

急行

ちばらき線開業当初から運行されている種別である。
1994年3月改正より前は最速種別であった。
設定当初の停車駅は、現在の快速急行と同じであった。
1994年3月から2001年3月までは、電鉄布佐―電鉄龍ケ崎間が各停であった。
2001年3月以降は、当時の準急行に代わり電鉄柏―電鉄龍ケ崎間が各停とされた。
このことが絡んでか、肉声放送では「柏まで(から)各駅停車の急行○○行き」と案内される。
開業時から現在に至るまで、終日に渡り運行されている。
ほぼ全列車が、電鉄柏で始終着の各駅停車と連絡している。

停車駅: 新宿―(各駅に停車)―電鉄王子 電鉄西新井 八潮 電鉄三郷 電鉄平和台 電鉄柏―(各駅に停車)―電鉄龍ケ崎

各駅停車

ちばらき線の全駅に停車する種別である。
2005年8月改正より前は「普通」(放送では「普通車」)を名乗っていたが、後述のつくば線普通と区別するため、各駅停車に変更となった。
共和橋、三郷市、芝崎、稲荷のホーム有効長の関係で、大半の列車が8両編成で運転されている。
但し、花畑以西のみ10両で運転する列車があり、花畑で待避中に付属の2両編成を増解結する様子も見られる。
また送り込みの関係で、沼南台発の一部が10両編成で運転される。
この場合は、ちばらき線内のみ龍ケ崎寄り2両を締切扱いで実質8両編成として運転されている。

過去の種別

準急行

開業時、急行の補完列車として運行された下位の急行系種別である。
一般的には「準急」と呼ばれる種別であるが、常武では表示や放送共に準急行で統一されていた(恐らく急行の下位種別であることを強調するため)。
停車駅は現在の急行と全く同じで、色も急行と同じ水色であった。
急行の停車駅が徐々に増えていったことで2005年8月に名称が急行に変更され、廃止された。
この影響からか、車内放送では「柏から(まで)各駅停車の急行○○行き」と案内されることがある。
尚、廃止から20年近く経った今でも、常武所属の全列車が準急行を表示できるようになっている。

停車駅: 新宿―(各駅に停車)―電鉄王子 電鉄西新井 八潮 電鉄三郷 電鉄平和台 電鉄柏―(各駅に停車)―電鉄龍ケ崎

つくば線

2005年の開業時より、下記4種別が運行されている。
一部の普通車を除き、電鉄三郷(一部は八潮)でちばらき線の列車と対面接続している。

現行の種別

特急

つくば線開業時から運転されている最速種別である。
電鉄北千住―電鉄柏間でJR常磐線と競合することから、平日朝夕ラッシュ帯を除きほぼ終日設定がある。
ちばらき線との乗換駅である八潮、電鉄平和台を通過するなど、全区間において速達性を高めている。
日中を中心に電鉄三郷でちばらき線の特急と接続し、各方面への最速移動を実現している。

停車駅: 電鉄秋葉原―(各駅に停車)―電鉄北千住 電鉄三郷 流山おおたかの森 電鉄守谷 つくば

快速急行

つくば線開業時から運転されている種別である。
2023年3月以降は、つくばみらい市を除く沿線各自治体の駅に最低1つ停車する。
急行と並び、主に平日のラッシュ時間帯のみ運行されている。
運行開始当初は、特急停車駅と八潮、電鉄平和台のみに停車していた。
2015年3月より研究学園、2023年3月より柏の葉が停車駅に加わり、今に至る。

停車駅: 電鉄秋葉原―(各駅に停車)―電鉄北千住 八潮 電鉄三郷 電鉄平和台 流山おおたかの森 柏の葉 電鉄守谷 研究学園 つくば

急行

つくば線開業時から運転されている種別である。
快速急行の補完列車として、主に平日のラッシュ時間帯のみ運行されている。
運行開始当初は流山おおたかの森―つくば間が各停であったが、2023年3月から田中が通過に変更となり、電鉄守谷―つくば間各停に改められた。

停車駅: 電鉄秋葉原―(各駅に停車)―電鉄北千住 八潮 電鉄三郷 電鉄平和台 流山おおたかの森 柏の葉 電鉄守谷―(各駅に停車)―つくば

普通

つくば線の最下等種別である。
放送では「普通車」と案内される。
ちばらき線との並走区間で共和橋、三郷市を通過することから、ちばらき線の「各駅停車」と明確に区別されている。
つくば線に「各駅停車」は運行されていないため、つくば線各駅から上記2駅を利用する場合は必ず乗換えが発生する。
日中は八潮でちばらき線の各駅停車と、電鉄三郷で急行と連絡している。

停車駅: 電鉄秋葉原―(各駅に停車)―八潮 電鉄三郷―(各駅に停車)―つくば

京王電気鉄道・都営地下鉄

2018年より「京王電気鉄道」に改称した「京王」と、都営地下鉄新宿線での運転種別は下記の通りである。
詳細な停車駅は、停車駅に記載した。
尚、新宿線での運行種別は快速急行、急行、各駅停車のみである。

特急

京王の最速達種別である。
全列車が10両編成で運行され、ちばらき線内に乗り入れる。
ちばらき線内では大半が特急で運行されるが、一部は快速急行や急行に(から)種別変更する。
2023年現在は新宿―京王八王子、北野―高尾山口間のみで運行されており、曜日や時間帯によって一部指定席の特急「京王ライナー」として運行される。
北野―高尾山口間は、平日のみ各駅停車となる。
かつて相模原線調布―橋本間でも運行されていたものの、2022年3月改正を以って廃止された。

準特急

特急に準ずる速達種別である。
早朝~朝帯と深夜帯のみ運行される。
全列車が10両編成で運行され、ちばらき線内に乗り入れる。
2023年現在は新宿―京王八王子、北野―高尾山口間のみで運行されている。
かつて相模原線調布―橋本間でも運行されていたものの、2022年3月改正を以って廃止された。

通勤急行

2022年3月改正で誕生した種別で、ラッシュ時間帯のみ運行される。
下高井戸、八幡山といったかつての快速停車駅を救済しつつ、快速急行停車駅である桜上水、つつじヶ丘を通過して速達性を確保している。
都営新宿線に直通する列車は、全て新線新宿で各駅停車に種別変更する。
2023年現在は新宿―調布―橋本間のみで運行されており、実質的に廃止となった相模原線直通の準特急の後継列車として機能している。

快速急行

2022年3月改正で誕生した種別である。
それまでの急行停車駅に加え仙川にも停車し、京王多摩センター―橋本間も通過駅を有する。
都営新宿線内は急行と同一で、基本的に京王線内の種別に依存している。
新線新宿から京王線内が急行や快速急行以外の種別となる場合は、原則として新宿線内は快速急行を名乗る。
2023年現在は本八幡・新宿―調布―橋本間のみで運行されている。

急行

終日に渡り運行される急行系種別である。
2022年3月改正で停車駅に仙川を追加の上、京王多摩センター―橋本間が各駅停車となった。
同区間を急行系運転するそれまでの急行は、快速急行に変更となった。
都営新宿線内は快速急行と同一で、基本的に京王線内の種別に依存している。
2023年現在は本八幡・新宿―調布―橋本間のみで運行されている。
かつては京王線調布―京王八王子間と高尾線でも運行されていたものの、2022年3月改正を以って廃止された。

区間急行

ラッシュ時間帯と早朝深夜帯のみ運行される急行系種別である。
都心側は快速急行と同一の停車駅で、調布以西は各駅に停車する。
2022年3月改正までは、西調布―多磨霊園間の各駅を通過していた。
2023年3月時点では、都営新宿線への直通は無い。

各駅停車

終日に渡り運転される、京王、都営の最下等種別である。
運行系統は多岐に渡り、基本的に全線で運行されるが、平日の高尾線内は日中の運行が1本も無い。
日中の新宿発着の列車は、ちばらき線内を急行で運行する。