2024年4月16日(火)、常武電鉄よりちばらき線における一部運用方法変更が告知された。
今回の変更対象は、始発駅から10両編成で運行される上り(新宿方面)各駅停車5本である。
4月22日(月)より、これまで新宿まで閉切り運用されていた後部2両が、電鉄八潮から乗車可能となる。
以下、常武電鉄からの告知内容の一部を転記する。


対象列車

5520J(電鉄柏 512→橋本 637 新宿から2520J)
5528J(沼南台 520→橋本 652 新宿から2628J)
5510J(電鉄龍ケ崎 512→橋本 704 新宿から2610J)
5514J(沼南台 542→橋本 716 新宿から2614J)
5524J(電鉄龍ケ崎 531→橋本 726 新宿から2624J)
時刻表ダイヤこちら

変更内容

電鉄龍ケ崎方2両の閉切り区間を、始発駅―電鉄八潮間に変更
(現行は始発駅―新宿間)

変更理由

オフピーク通勤推進にあたり、早朝時間帯にご利用されるお客様の着席機会を増やし、快適に通勤・通学していただくため

変更日

2024年4月22日(月)

以上


解説・私見

今回の運用変更は、送り込み用の回送車両を旅客向けに開放するという「前向きな取組み」である。
共和橋、三郷市、芝崎、稲荷の4駅はホームが8両対応であることから、この区間を通過する各駅停車は原則8両編成で運行されるが、例外として早朝の上り5本のみが10両編成で運行されている。
これは折返しとなる京王線上り(新宿方面)において、ピーク帯である7:30から8:50の間に新宿に到着する全列車を10両編成で運行することに起因する。
これまでは車掌のドア扱いを簡素化する目的か、10両編成で運用可能な区間も8両しか開放していなかった。

尚、この運用変更により、早朝の電鉄八潮―新宿間では450席以上が増強されることとなる(1両あたり最低45席×2両編成×5本)。
但し、時間帯が概ね5:30~6:30頃に限定されるため、現時点では明らかに供給過剰である。
そのため裏の意図があるような気もするものの、当研究会としては一旦状況を静観してみることとする。